一歩(いっぽ)ずつの歩み

~ 一歩一歩小さな知識を積み上げてゆく ~

ワンテーマ

「なごり雪」が降ったけれども、歌の方は知ってますか?

投稿日:2017年3月25日 更新日:

エッセイ風に1つテーマを決めて書いてゆく
ワンテーマシリーズを作ってみました。

今回のテーマは「なごり雪」です。

これは名残(なごり)の雪の意味です。

3月になってから、冬から春への変わり目に、
普段はあまり雪がふらないような場所で降って、
落ちてはすぐ解けていくような雪。

もともと、「なごり雪」という日本語はなく、
作曲した伊勢正三氏がつくった言葉らしいです。

このなごり雪は、かぐや姫(フォークグループ)
の楽曲です。

作詞作曲は伊勢正三。1974年にかぐや姫の
アルバム「三階建の詩」として発表され、
翌年にイルカがカバーし50万枚を超える
大ヒットを記録しました。

現在までに数十組のアーティストがカバー
しており「春」や「別れ」を告げる曲として
長く歌い継がれています。
2002年には映画化もされました。

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なごり雪はイルカを思い浮かべる

先日、もちろん3月に入ってからですが、季節
はずれと思われる雪が降りました。

私はとっさにその「なごり雪」を思い浮かべ
ました。

非常にいい曲だったので、しかもイルカによって
大ヒットしたので、耳に残っているのかも
しれません。

名残の雪というと、少しイメージがずれますが
「なごり雪」と聞くと、ああこれかとイメージ
してしまう。不思議なものです。

しかも、私の場合には作詞作曲した伊勢正三
ではなく、イルカを思い浮かべてしまう。

何ででしょうね?おそらく、その1つの理由は
好きな曲だったこと。(イルカの歌を聴いて)

もう一つは私の青春時代にその「なごり雪」
を歌うイルカのコンサートに女の子を誘って
デートした記憶が残っているからでしょう。

「なごり雪」のある方の解釈について

この歌は曲も詩もとてもいいなと私は思って
いるのですが、どう解釈しようと思っていたら、

「なごり雪」について詳しく解説されていた
ブログがあったので掲載します。

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(以下引用 ここから)

なごり雪
作詞/作曲:伊勢正三

汽車を待つ君の横で 僕は時計を気にしてる
季節はずれの 雪が降ってる
東京で見る雪は これが最後ねと
さみしそうに 君がつぶやく

なごり雪も 降るときを知り
ふざけすぎた 季節のあとで
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった

動き始めた汽車の窓に 顔をつけて
君は何か 言おうとしている
君のくちびるが さようならと動くことが
こわくて 下をむいてた

時がゆけば 幼い君も
大人になると 気づかないまま
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった

君が去った ホームにのこり
落ちてはとける 雪を見ていた
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった
伊勢さんのインタビューによると、この曲は
「今 春が来て君はきれいになった」という
サビの部分が、突然曲付きで頭に浮かび、
後は、どうやって全体の曲と詩をそこに
持っていくか、そのストーリー作りを
いくつも行ったと答えてます。

以下は私の解釈になりますが、なごり雪の
世界観は70年代当時の学生たちの心境の変化や
風潮を反映しています。

その頃は学生運動が盛んで、学生は髪を伸ばし、
ある者は闘争に走り、またある者はギターを
弾いて反戦歌を歌っていました。

1969年に東大安田講堂事件が起こり、
1971年にはジョンレノンが「イマジン」を発表し、
1972年には浅間山荘事件が起こります。

学生運動は下火になり、長髪の若者は
髪を切って就職します。

夢から覚め(あきらめ)、現実の中に
組み込まれていくわけです。

1975年に発売されたバンバンの
「『いちご白書』をもう一度」に
このあたりの風潮が反映されています。

一方で、音楽で自己表現していた若者の中には、
就職せずに音楽で生活しようとプロを志す
人たちもでてきます。

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そういった時代背景を基に、
1974年に「なごり雪」が発表されます。

この歌が単なる男女の別れだったら彼女は汽車に乗って
東京を離れる必要はありません。

彼女が彼と別れる理由と東京を離れる理由は、
彼以外の別の男性と結婚することになったからです。

両親の勧めで縁談か何かで地元に戻ることに
なったのかもしれません。

彼には彼女をつなぎとめるほど
経済的自立はできていません。

まだ就職をせずに、なにか別の道を
夢見ている若者なのでしょう。

音楽で生きていこうとする伊勢さん自身が
投影されているのかもしれません。

「ふざけすぎた季節」は
二人で「夢を見ていた季節」です。

そして「時がゆけば 幼い君も
大人になると 気づかないまま」とは

知り合った頃は幼くみえた彼女が、
いつのまにか現実を直視する大人の女性に
なっていたことに気づけなかった自分に
対する後悔の念を表現しています。

そんな自分のふがいなさに彼女の
心変わりを責めることは出来ず、

彼は精一杯のエールを心の中で彼女に
対して送ります。それが、

「今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった」
の部分です。春は季節以外にも人生の春、
つまり結婚を表します。

そして結婚という現実を選んだことは
別にやましいことではなく、

成長して大人になった君は去年より
ずっときれいだと表現しています。
表面的なきれいさだけを表現したわけでは
ありません。

一緒になれないのは自分のせいで、
君の心に曇りはないと、

彼なりに精一杯のエールを送っているわけです。

私は「なごり雪」の世界観をこういう風に
解釈していましたが、...

(引用ここまで)
-----------------------

自分の解釈する「なごり雪」は?

詩を詳細に解釈することは控えておきますが、
というのも1974年という年は、私がまだ
中学生くらいの年で、今ひとつ当時の時代
背景は理解できなかった頃だったからです。

しかし、大まかにはこの歌は、春の少し
寒い東京の駅での別れのシーンを歌った
曲だということは想像できます。

彼女は同じ田舎から出てきた幼なじみの
女の子だったのでしょうか?

まだ大人になりきれない頃から2人は東京で
「ふざけすぎた季節」ともいうべき長い春
を過ごして来たのでしょう。

そして、男の方は彼女を引き留めることが
できずに、とうとう別れの季節が来てしまう...

おおざっぱにはそんなイメージが私の頭の中
には浮かんできます。

まとめ

伊勢正三さんが作ったこの曲は、イルカが歌って
大ヒットさせたからか、なぜか伊勢さんより
イルカのイメージが私の中では強く残っています。

でも、上の解釈などを読んでみると、どちらが
歌おうが、寂しいけどとても素敵な別れの曲と
詩だなあと今でも思います。

今時、こんな感じの恋愛や別れのシーンなどは
お目にかかることはできないのかもしれませんが、

なぜか甘酸っぱいような、しかし、何とも
言えないような若者の恋心がにじみ出ている
いい曲だと思います。

メロディーも詩にとてもマッチした、寂しさと
切なさをよく表現したものになっていると私は
今でもそう思います。

曲を知らない人は、まず上記の詩をじっくり
読んで自分なりに感じてみてから、曲の方を
聴いてみるといいかもしれません。

先日ふと目にした名残の雪から「なごり雪」を
イメージして、そしてその曲をもう一度振り
返って自分なりに考えてみました。

今シーズンはもう「なごり雪」を見る事は
ないかもしれませんが、たまにこういう事を
思索して楽しむのもいいものかもしれないと
そんな事を感じました。

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