今回から妊娠中の食事について書いてゆきます。
その1回目は、妊婦が気をつけるべき食事、そして、
妊娠初期および妊娠中の食事での注意事項について
です。
妊婦さんや、そのご家族の方など参考になると
思いますので活用して下さい。
妊婦さんが気をつけたい食事
今回ご紹介するのは、妊娠中に気になる食事について
です。
妊婦さんが食べたものは、お腹の赤ちゃんの栄養に
なります。そのため、気をつけておきたい成分や
ポイントを知っておくといいですよね。
アルコールについて…
アルコールは胎盤を通して赤ちゃんに届き、胎児の
成長や発達に影響を与える可能性があるため、妊娠中は
アルコールを摂らないことが基本です。
アルコールが好きな方にはストレスになってしまう
かもしれませんが、赤ちゃんのためと思って乗り
越えて下さい。
また、最近では、ノンアルコールの飲料も増えています。
そのようなものでストレスがたまらないようにするのも
ポイントです。
カフェインについて…
カフェインは、胎児の発育が阻害される可能性があるため、
摂りすぎには注意が必要です。
1日にコーヒーなら1.2杯、紅茶なら2.3杯、緑茶
なら3.4杯までがカフェイン摂取の目安となっています。
参考にしながらストレスにならない程度に飲むといい
と思います。
水銀について…
魚には食物連鎖によって自然界に存在する水銀が取り
込まれます。偏った食べ方をした場合、水銀が取り込まれ、
胎児の発達に影響を与えることが明らかになっています。
そのため、厚生労働省でも魚について、妊娠中の摂取量の
基準を定めています。
ミナミマグロ、マカジキ、ユメカサゴ、キダイ他…は
1回80gを週に2回まで。
キンメダイ、本マグロ、メカジキ、メバチマグロ他…は
1回80gを週に1回までとしています。
このように、妊娠中には気をつけたいものがあるため、
注意しておきましょう。
妊娠初期の食事について
妊娠初期には、今までの体とは違う変化に驚いたり
しますよね。
今回は、妊娠初期の食事についてご紹介します。
妊娠中は特に、よく噛んで食べることをおすすめします。
よく噛むことで満腹中枢が刺激されるので、食べすぎの
防止が期待できます。また、食事の時間が長くなるので、
血糖値の上昇が緩やかになるというメリットがあります。
食べ物が細かく砕かれて胃腸での消化吸収がよくなり、
栄養素が体内に効率よくいきわたらせることもできる
でしょう。
唾液も多く分泌されるので、妊娠中に起こりがちな
歯周病などのトラブルを防ぐことができます。
また、調理前と食事前の手洗いを徹底すること。
妊娠中に注意したいのは、食べ物の事だけではありません。
調理前や食事前の手洗いをしっかり行うことも、妊娠中の
食事の際の大切な注意事項のひとつです。
手に付着した細菌やウイルス、寄生虫などが、料理を
介して体の中に入ってしまう恐れがあります。
誰しもが普段から気をつけるべきポイントですが、
妊婦さんは特に注意が必要となります。
妊娠中の食事は口にすることだけでなく、それ以前の
ことも多くあります。妊婦でなければたいしたことで
なくても、妊娠中は免疫も落ちているため、少しのことで
病気になってしまったり、重症化してしまうことがあります。
そのため、自分で出来る注意事項はなるべく徹底する
ことも大事です。
気を張り詰める必要はありませんが、できることをして
おけば安心ですよね。
妊娠中の食事で摂りたい栄養
妊娠中の食事は、なるべくなら栄養バランスの取れた
食事をすることが理想です。
栄養素の中でも赤ちゃんの発育のために摂っておきたい
ものが「葉酸」です。
細胞分裂をサポートしたり、血液を増やしたりするのに
必要な物が「葉酸」です。これは、赤ちゃんにとっても
ママにとっても大変重要な栄養素となっています。
葉酸をしっかり摂ることで、赤ちゃんの脳や脊椎の発達
異常になる神経管閉鎖障害のリスクを下げることができます。
また、産後も葉酸をしっかりとることで子宮の回復や
母乳の質のサポートをします。体に吸収されづらく加熱
調理にも弱いという特性があるので、食事はもちろんですが、
サプリメントなどの栄養補助食品を使ってとる必要があります。
葉酸が多い食材には、ほうれん草・モロヘイヤ・
ブロッコリー・アスパラガ芽キャベツ・枝豆・菜の花・
みずな・アボガド・春菊・高菜・イチゴ・マンゴー・
ゼンマイ・わらび・納豆などがあります。
葉酸が豊富な食材のなかから、妊娠中でも安心して
食べられるものです。積極的に取り入れて妊婦生活を
元気に過ごしましょう。
また、妊娠中はカルシウムも大事になってきます。
赤ちゃんが骨格を作るのに必要不可欠なカルシウムは、
不足すると母体からどんどん赤ちゃんへ流れていきます。
そのため、ママの体が深刻なカルシウム不足に陥り、
歯や骨に影響が出る可能性があります。
牛乳などたんぱく質が豊富なものは摂りすぎると
アレルギーが出ることもあるので注意が必要です。
まとめ
今回の記事はいかがだったですか?
妊娠中は特にお母さんは、自分一人だけではないので
心配することが多いかもしれません。
でも今回から数回にわたって妊婦さん向けの記事を
たくさん書いてゆきますので、いろいろと知識をつけて
元気な赤ちゃんを出産して下さいね。