お月見という言葉はなんとも風情を感じてよいと
思いますが、あなたはいかがですか?
まん丸いお月様を見上げながら、美味しいお酒を
飲んだり、あまいお団子を食べたりと、なんとも
日本人的ですよね。
今回はこのお月見に関する記事を書いてみました
ので、お読みになって見て下さい。
意外と知らなかった事もあるかもしれませんよ。
1.お月見はいつするの?
旧暦で8月15日が中秋の名月です。
お月見の日は「旧暦」で行う行事なので、現行の
太陽暦にすると毎年違う日になり一定にはなり
ません。
近年の旧暦8月15日の日を見てみると、現行の
太陽暦では以下の日になっています。
☆旧暦8月15日にあたる日
2011年=9月12日
2012年=9月30日
2013年=9月19日
2014年=9月8日
2015年=9月27日
2016年=9月15日
2017年=10月4日
2018年=9月24日
2019年=9月13日
2020年=10月1日
このように、中秋の名月の日である「旧暦8月15日」
にはかなりばらつきがあり、その振れ幅は1ヶ月
ぐらいの差があります。
今年2017年の中秋の名月(十五夜)は
10月4日(水)になります。
十三夜と十五夜の違いは?
旧暦で8月15日と9月13日はそれぞれ、十五夜と
十三夜にあたります。
旧暦では新月(輝き度0%)の日をついたち
としていたので、15日は満月に近いかまたは
満月のある日です。
ここでいう満月は望(輝き度100%)をさして
いますので、満月でないといっても十五夜の
月は充分に丸いのです。
十三夜は2日前ですから、これから満月に向かいます。
充分に満ちた月と、まだこれからという月、
ふたつとも名月としたわけですね。
両方見ないと片見月ともされました。
十五夜は芋名月、十三夜は栗名月・豆名月の
異称があります。
実際に里芋や栗・枝豆などが供えられました。
時期の収穫物なのでしょう。
月見行事には収穫に感謝するという意味が
込められています。
そしてお供えする団子の数ですが、
十五夜は15個
十三夜は13個 とされています。
ただし、十五夜・十三夜にかかわらず平年は12個、
旧暦の閏月のある年は13個という場合もあるようです。
お月見団子はどうして食べるの?その由来
中秋の名月、十五夜のお月見で団子を食べるような
今のスタイルになった由来は、収穫祭でのお供えが
絡んでいます。
芋名月と呼ばれるほどお芋の収穫の時期と重なるため、
お月見のお供え物は「里芋やさつまいも」などを
お供えするものでした。
そして、お月見の時期はちょうどその時期から
「お米の収穫の時期」
これと重なり合う時期でもありました。ですので、
お米で作った月見団子を供えることで、これからの
収穫を祈る。といった意味がありました。
また月見団子の形が「満月」をイメージしており、
健康や幸せも祈りとして込められていたと言われて
います。
今では、中秋の名月ではお団子をお供えするのが
一般的ですが、京都など一部の地方では、お芋を
お供えする風習が残っている場所もあります。
十五夜にススキをお供えする意味とは?
十五夜といえば、お団子とともにススキをお供え
しますが、なぜススキをお供えするようになった
のかご存じでしたか?
ススキはその切り口が鋭いことから、魔除けの
力があるとされ、お月見のあとには魔除けの意味と、
稲もススキのように丈夫に育つようにとの願いを
込め、水田や庭に刺したりしたとの事です。
また、供えたススキを家の軒先に吊るしておくと、
その一年は病気をしないとの言い伝えもあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
月を眺め、愛でる習慣。古来から、日本人は、
月を眺めて楽しむ習慣がありました。
和歌などに「月」がよく詠まれていることからも
それが分かります。
秋の月は、1年の中で最も美しいとも言われていた
ようで、それがお月見に繋がっているとも考えられ
ています。
今年もこんな事を考えながら、日々の喧噪から
一時逃れて、ゆったり落ち着いた気分になって
美しいお月様を眺めたいものです。