FX初歩からの講座4回目となります。
まだ現状では口座に投資資金を投入しておらず、
ドル/円のチャートの動きをながめている
だけなのですが、
あと2~3週間したら、実際に口座に資金を
投入して試しのトレードを始めるかもしれません。
いまは焦らずじっくりと基礎を固めます。
まずは経済大国アメリカの経済金融用語の
主なものから見ていきましょう。
FOMC(連邦公開市場委員会)
★FOMCとは、Federal Open Market Committee
(連邦公開市場委員会)の略
アメリカの金融政策を決定する会合である。
日本では、「日銀金融政策決定会合」で金融政策を
決定してるが、それに相当するものがFOMC
FRB(連邦準備制度理事会)が定期的に開く会合。
FRBの理事と連邦準備銀行の総裁5人が出席。
年8回開かれ、金利の誘導目標などが話し合われる。
日本や英国の中央銀行は、それぞれ日本銀行や
イングランド銀行単体だが、米国では12の連邦
準備銀行の集合体である。
およそ6週間ごとに年8回FOMCを開き、金融政策を決定する。
連邦準備銀行
☆連邦準備銀行とはFRB(Federal Reserve Bank, FRB)
とも言われる。
12の連邦準備銀行は、ボストン(マサチューセッツ州)、
ニューヨーク(ニューヨーク州)、フィラデルフィア
(ペンシルベニア州)、クリーブランド(オハイオ州)、
リッチモンド(バージニア州)、アトランタ
(ジョージア州)、シカゴ(イリノイ州)、セントルイス
(ミズーリ州)、ミネアポリス(ミネソタ州)、
カンザスシティ(ミズーリ州)、ダラス(テキサス州)、
サンフランシスコ(カリフォルニア州)にある。
米ドルはこの連邦準備銀行が発行しており、どの連銀が
発行した紙幣かは、印刷されたアルファベット記号
(AからL)を見ると分かる仕組みになっている。
もう一つのFRB
★もう一つのFRBは米国の連邦準備制度理事会
(Federal Reserve Board)の略である。
この理事会は全米に12ある連邦準備銀行と共に、
さまざまな米国の金融政策を決定する。
FEDは連邦準備制度(Federal Reserve System)を指す。
頭文字をとってFRSと呼ぶこともあるが、「Federal」の
頭3文字をとって、“FED”や“The Fed”と呼ばれるのが
一般的。
連邦準備制度は、前述の連邦準備制度理事会(FRB)、
連邦公開市場委員会(FOMC)をすべて含めた米国の
中央銀行制度の総称。
連邦準備制度理事会(FRB)は7人の理事によって構成される。
大統領が議長を指名
2017年3月現在、 FRBの議長はジャネット・
イエレン氏(第15代)が就いている。
過去には、ベン・バーナンキ氏(第14代)、
アラン・グリーンスパン氏(第13代)などがつとめた。
世界経済に影響力
会議のあとに発表される声明文や議長の会見まで含めて、
世界中が注目している。
議長の会見や声明文の内容が、予想と違って『サプライズ』
が起きたときには、マーケットが大きく反応する。
既にマーケットが予想情報を織り込んでいて、かつ
予想通りだった場合には、反応は小さい。
世界経済に影響力
☆FF金利とは、Federal funds rateのことで誘導目標金利をさす。
FRB(日本の場合は日本銀行)が金融政策のねらいを
示すために設定する短期金利のこと。
この変動は、短期金利だけでなく、預金利息、貸出金利、
長期金利などにも影響を及ぼす。
一般に、デフレ傾向のときは金利を下げて経済を刺激し、
インフレ傾向のときは金利を上げて経済の過熱を抑える。
FF金利が上がれば、 市場金利↑ 債券価格↓
企業資金調達コスト↑ 株価↓
FF金利が下がれば、 市場金利↓ 債券価格↑
企業資金調達コスト↓ 株価↑
次回のFF金利は、FOMCが米国NY時間で3月15日14時15分
(日本時間3月16日4時15分)に発表。
この直前から発表直後までFOMCは為替等に影響を及ぼす。
現在は0.75だが、3月にさらなる利上げが予想されている。
日本の場合=日銀金融政策決定会合
★日銀金融政策決定会合とは、日本銀行の最高意思決定機関
である政策委員会の会合のうち、金融政策の運営に関する
事項を審議・決定する会合をさす。
年8回、各会合とも2日間。
次回の開催予定日3月15,16日。
会合終了後、直ちに、当該会合における決定内容を公表する。
経済・物価情勢の展望(展望レポート)」を年4回
(通常1月、4月、7月、10月)の会合で審議・決定のうえ公表
会合における「主な意見」を取りまとめ、原則として
会合の6営業日後に公表する。
議事要旨は、次回の決定会合(ただし、臨時の決定会合の
議事要旨につき次回の決定会合に提出することが困難である
場合には、次々回の決定会合)で承認のうえ、その3営業日後
に公表する。
日銀金融政策決定会合と政府の関係
財務大臣および経済財政政策担当大臣(経済財政政策担当
大臣が置かれていないときは、内閣総理大臣)、または
それぞれの指名する職員は、議決権を有しないが、
必要に応じ、会合に出席し、
(1)意見を述べること、(2)議案を提出すること、
(3)次回会合まで議決を延期することを求めること、
ができる(日本銀行法第19条第1項、第2項)。
議決延期の求めがあった場合には、政策委員会は、その
求めについての採否を決定する(日本銀行法第19条第3項)。
なお、金融政策決定会合は、政令の定めるところにより、
政策委員会議長(現在の議長は総裁)が定期的に招集する
ことになっているが、議長が必要と認める場合や、政策
委員会のメンバーの3分の1以上が必要と認めて議長に
招集を求めた場合には、臨時に開催することも可能
(日本銀行法第17条)。
日銀金融政策決定会合の中身
(1)金融市場調節方針
(2)基準割引率、基準貸付利率および預金準備率
(3)金融政策手段(オペレーションにかかる手形や
債券の種類や条件、担保の種類等)
(4)経済・金融情勢に関する基本的見解
といった事がこの会合では話し合われるようです。
次回はこの3月15,16日に2日間今年2回目の日銀
金融政策決定会合が行われる。そして、16日の
12時前後に結果が発表される予定。
3月のその他の重要イベント
9日 ECB(欧州中央銀行)の会合
10日 米雇用統計
15日 オランダ総選挙開票速報
米デットシーリング(債務上限)の無効措置が15日を
もって期限切れとなり、16日にデットシーリングが
復活する。議会がデットシーリングの引き上げや
新たな無効化で対応しなければ、政府は債務を増やす
ことができなくなり、いずれ政府機能の停止や
デフォルト(債務不履行)につながります。
米財務省が裏技を使って債務増加余地を捻り出すことは
可能なので、すぐさま危機的状況になるわけではないが、
市場は神経質になる可能性あり(リスクオフ)
デッドシーリングとは?
★デッドシーリングとは、「法定債務上限」のことで
デットリミットとも呼ばれる
法律で債務残高の上限が決められており、政府は
その枠を超えて新たな借り入れを行うことはで
きない。
債務残高が上限に達した場合、借り入れを増やす
ためには議会による上限引き上げの立法措置が必要。
米財務省によれば、1940年以降、債務上限は100回近く
引き上げられてきた
デットシーリング引き上げは単独の法案として審議する
ことも可能だが、予算案とセットにして審議される
ことが多い。
債務が上限に達した場合、財務省は「異例の措置」と
呼ばれる裏ワザを使って、しばらくの間は資金繰りを
続けることができる。
本日の学びは以上のようなものでした。
調べればすぐに出てくるような事なのかもしれませんが、
あまり経済、金融に興味のなかった自分にとっては
新たな知識がたくさんありました。
FX投資で利益を出し続けてゆくためには、やはり
こういったファンダメンタルに関する基礎知識を
知っておく必要があるのだと感じました。