FX初歩からの講座7回目となります。
3月10日(金)のあるアメリカの雇用統計を
受けて、予想通り相場が大きく動きました。
しかしながら、その方向性は一般の人間から
見ると予想と反対に動いた感があります。
それはどうしてか?
そのあたりの理由も今回の講義で学ぶことが
できるようですので、その辺も着目してみて
見るといろいろ参考になります。
雇用統計やFOMCの発表など大きく為替が動く
事の多い、材料相場の考え方などです。
材料による値動きの基本
注視するポイントは次のようなところです。
これをしっかり頭に入れるようにしておきます。
・前回実績を超えたか?下回ったか?
・今回予想を超えたか?下回ったか?
大切なのは、今回予想を上回るか、下回るかである。
付随的に前回実績も超えていればなお良い。
前回実績を超える予想に対して、その予想を上回る◎
(2段階で上回る)
前回実績を下るが、予想超える〇(予想値をきちんと超える)
前回実績は超えたが、予想を下回る△
(予想を下回っている点で評価されない)
前回実績を下り、予想も下回る ×
(大きく売られることもある)
ただし、注意を要するのは高い期待に対し、大きく下に
乖離するなど、期待と現実のギャップが大きいほど、
値動に影響を与えるとうこと。つまり、織り込み具合、
期待度合いが事前にどうなのか、ということによっては
上記の基本相関が成立しないか、相関が弱体化する
場合もある。
実践的には、その材料相場(イベント)の時に実際に
チャートを見て、どのような動きをするのかを何度も
何度も見て、自分の頭の中に刷り込むようにしてゆくと
よいのかもしれません。
テクニカルが支配する相場の中の材料
・短期相場というのは、やはりテクニカル理論に従い、
値動きをしてることが分かる(もちろん、そのテクニカル
理論のどれが採用さたと言えるのかは、結果を見ないと
分らないからこそ「値動きへ適切な対処」という考え方に
行きつく)。
短期相場がテクニカル的に動くのは、相場を動かして
いるのが主に短期トレーダー主導だからであり、かつ
短期トレーダーがチャートを重視しているためである。
そのような中、まばらで、かつ点々とした材料が市場に
放り込まれ、時にテクニカルを自己強化するか、あるいは
テクニカルを完全に破壊する動きを見せる。
では、その材料の正体は何かというと、全く読む
ことのできないギャンブル的な要素であるということ。
ただし、材料によって非常に短期間で大きく稼ぐことも
可能となるし、場合によってはギャンブル的材料自体を
予想しようとする試み自体は、トレードのあり方として
成立しうる。
これを読んでみると、短期相場というものは、主として
短期トレーダー主導で動くためにテクニカル的に動くと
いう事がわかります。
その中にあっても、いろいろな材料があり、またそれに
よってもいろいろな値動きをする。しかしその材料自体の
正体はつかむ事のできない得体の知れないものなのだ
と言っているのです。
材料相場のフェーズについて
・材料発表前 → 予想の織り込みを開始する。
織り込みとは、投資家の事前予想買いである。
材料発表直前 → 値動きが乱高下し始め、テッィクの
点滅早くなる
材料発表直後 → 値動きがどちらかに突抜ける。その後、
突き抜けた方向に自己強化しり、反対側に行って来いしたり、
1円上げて2円下げるというこもあったりと、トレンド
方向を強めるか、乱高下するかのいずれかである。
材料発表後 → しばらくすると値動きは落ち着きを取り戻し、
固まった方向に進んで行くことが多い。
自分のこれまでの警官から考えると、確かに上記のような
感じがするように思います。
この動きも頭に入れておいた方が良いでしょう。
材料相場の取引方法について
・材料発表前 → 織り込む方向を予測し、かなり手前で入る。
(イメージ的には6時間から24時間程度前)(推奨)難易度1
材料発表直前 → チャートの位置、サポレジ、トレンドライン、
ボックス、フェーズなどを確認し、材料の結果が良いか
悪いかを予想しにいく。(ギャンブル的な発想)難易度4
材料発表直後 → 発表があってから、次の押目や逆張りを
仕掛けて、1分チャートの鼓動を見ながら短期間で稼ぐ。
難易度5
材料発表後 → 方向性が固まったら、相対的有利な位置を
見つけ順張りで付いてく。難易度3
材料相場での取引の仕方は、上記のような心構えで対応
すればよいということです。
しかし、頭ではわかっていても、実際にはなかなか
この通りにできないと思いますし、できるようになるには
経験を積む意外にはなさそうです。
この他に事前裁量という方法もあるようです。
それは、発表前、発表直前に予めポジションを取っておく
ことです。発表からなり手前であれば、ギャンブルには
ならず、発表直前に行えばそれはギャンブルになります。
IFD(イフダン)取引とは?
・材料の瞬間高騰、瞬間暴落を利用して、逆指値と利食い、
損切を設定し、一瞬で利益を稼ぐ方法。
ただし、スリッページと言って、取引が瞬間高騰する
状況では、意図ない価格で約定することもあるので要注意。
従ってこれをやる場合も利食いは近く、ロット小さくが原則。
まとめ
今回は材料相場におけるトレード方法というものについて
学んできました。
雇用統計やFRB議長のサプライズ的なニュースによって
為替相場は本当に大きく動きます。
そういう時には取引はしないというのも確かに1つの
考え方でもありますが、ハイリスクハイリターンでも
という覚悟があれば、ロットを小さくして参戦する
というのも1つも道なのかもしれません。
すべては自己責任ですが、あなたはどちらを選びますか?